ご挨拶

校長挨拶

校長
祝154周年運動会

本学園は4年前に創立150周年を迎え、今年154周年の運動会となることを大変喜ばしく思う。

新型コロナウィルス禍により、2020年の運動会が中止となり、21、22年は全員がマスク着用しての団体競技、23年はマスク着用が自主判断になり、24年にようやく気兼ねなしの運動会を実施することができた。今年は高校新校舎の建替工事がすべて終了し、第2グラウンドも1割程拡張された後の初めての運動会となる。

開成の勇壮な運動会は、生徒によって準備され、運営される。高3各組は、応援団、巨大な壁画(アーチ)、応援団歌(エール)を1年前から準備し、下級生への競技指導(当日までの約1か月間)体制を組む。高2は運動会準備委員会の中心となり、さらに審判団、審議会、記録委員会を組織して、他の学年とともに下支えする。準備に苦労してくれた生徒達の献身的な努力を真摯に讃えたい。

来場された皆様、そして映像を通してご覧いただく皆様にも、生徒によって準備された運動会を存分にお楽しみいただきたい。

開成中学校・高等学校校長 野水 勉

運準委員長挨拶

運準委員長
1019104分

-運動会は最高だ- 俺はそうは思わない 運動会が最高なのは最強の開成生が誰よりも本気を出してつくるから。ただただ最高な運動会なんて存在しない。

今年もやること、新しくやりたいこと、止めなきゃいけないこと。何もかもが運動会を成功させるため。そう信じて、信じ抜いて俺たち運準、執行機関、生徒は今日この日に臨む。

4月に連れていかれる暗い高三教室、負けた実対の反省会、絶対に6棒は優勝してくると言って2グラに向かう高三の後ろ姿。自組の騎馬が多く残っていた時、下らないことで大盛り上がりした時、振り返りノートをさぼってみた時。全てが運動会の記憶

派手に失敗して反省してまた失敗して、そんな中で辿り着いた154th開成学園大運動会。今年一度限り。他の誰でも到達できない場所で俺らは今日この日を進む。

行くぞ運動会

運動会準備委員会委員長

審判長挨拶

審判長

5年前、初めての運動会が中止になった我々高3代。何もない状態から始まった僕らの運動会が、今こうして、ようやく制限のない形で行えることに感無量の思いである。

私はこの運動会が好きだ。いつも同じ屋根の学び舎の下で共に過ごす仲間たちが、今日というこの日だけは組を背負って戦い、ときには涙する。そんな彼らを別の視点から見つめ、裁き、勝敗を定める。それが我々審判団の役割である。

安全対策の観点で一部競技のルールに大幅な変更が加えられることとなった今年度。その中でいかに競技性と安全性を両立させ続けるか──例年以上に重く課せられた使命であった。

“競技を競技たらしめる” 存在としての審判団。伝統と変容のせめぎ合いの中でその本質を問い、模索し続ける FJ の勇姿を、とくとご覧あれ。

審判長

審議会議長挨拶

過去の反省をもとに自分たちの運動会を作る、それが審議会の仕事である。議長として運動会の運営に携わるにあたり常に考えていたことである。

過去の反省をもとに自分たちの運動会を作る、それが審議会の仕事である。議長として運動会の運営に携わるにあたり常に考えていたことである。 安全対策の強化が求められ、大規模な遅延という課題も残された 153rd 運動会。それまで伝統で済まされてきたことを一から洗い直し、1 年間かけて各機関及び HR 議員が議論を重ねた上にとった安全対策のもと、今年も同じ競技を行う。154th 運動会はここまで長く護られ、受け継いできた伝統をもとに全校生徒 2100 人の熱意で作り上げる。それが新たな伝統の 1 ページとなっていく。今年からは 149th 以来 5 年ぶりに外部客の来場が回復する。この出来事に立ち会えることを心から嬉しく思っている。これまでの運動会を作り上げてくださった先輩に敬意を払いつつ、今、我々は新しい運動会に挑む。

審議会議長

記録委員長挨拶

運動会では毎年高3が研究を重ね生まれた戦術や指導方針のもとで戦います。そんな “歴史” から学びを得、過去を統合することにより新たな “歴史” が生まれ、運動会は前進していきます。

その “歴史” を “記録” として残すことが記録委員会の責務です。より具体的に言いますと運動会の動画を撮影し、公式記録として保管し、次年度の高3に戦術などの参考として配布する。こうして毎年運動会の最大の特徴ともいえる個性的な戦術は生まれています。

来場者の皆様におきましては是非目の前で繰り広げられる激戦の裏にこれまでの開成150余年の歴史とそれを撮影してきた記録委員に思いを馳せていただけますと幸いです。

記録委員会委員長